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邦楽業界の近況

2020年04月30日

現在の邦楽業界は、従来の状況に更にコロナの影響も加わり、原材料不足は勿論、製造者や輸入、流通に関わる全ての業者が減少して需要が少ない状態でも供給も更に難しく、良質の多くの商品が品薄になっています

三味線の皮についてですが、犬皮がタイでの生産が出来なくなり、いい犬皮の在庫が激減して山羊、カンガルーの皮や合成皮が注目を浴びていましたが、犬皮の生産が一部再開されるようになって、現状では取り敢えず山羊、カンガルーや合成皮に代えなくても大丈夫のようです。しかし諸事情は流動的で今後の見通しは未だ不透明です。 

地唄用の水牛駒が出来なくなりました。職人さんの廃業と材料難のためです。(令和5年1月より)

現在品薄や値上がりが目立つ商品は水牛撥の手元、鼈甲類、上質の犬皮と四つ皮、良質の新品の三味線本体、三味線ケース、カバーや琴カバー類、撥皮や爪皮等の小物、付属品類全般と皮張りと修理関係です。